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診療放射線技師

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現代医療に欠かせない、放射線を扱う専門家

診療放射線技師は、医療現場における放射線の専門家です。医師や歯科医師の指示の下、放射線や超音波などを使った画像検査や、放射線を用いた治療を主に行っています。現在の医療において放射線診療は欠かせないものですが、体に影響を与えることもあるため、適切に扱うことが求められています。人体に放射線を照射できるのは、医師、歯科医師を除いて診療放射線技師のみです。

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診療放射線技師になるには

診療放射線技師になるためには、診療放射線技師の国家資格が必要です。資格を得るための試験は、文部科学大臣指定の大学や短期大学、都道府県知事指定の専門学校で診療放射線技師養成課程を学び、卒業した人のみが受験することができます。毎年1回。2月に行われていて、合格率は新卒者で約96%です。指定の学校で基本的な知識をしっかりと学ぶことが、合格への近道と言えるでしょう。

診療放射線技師になるためのながれ

診療放射線技師に求められる人物は?適性を知る

医療の進歩に伴い、放射線を使った検査や治療もますます高度になっています。学校で学んだ知識や技術を基盤に、日々の仕事の中で新しい知識や技術を得るための努力が苦にならない人が、診療放射線技師に向いていると言えるでしょう。また、医療機関で働く場合はさまざまな疾患を抱える患者と接するので、幅広い医療の知識をもっておくことや、検査や治療に対する不安感を取り除くような思いやりの心も大切です。

診療放射線技師の必要な試験と資格は?

診療放射線技師国家試験は、文部科学大臣指定の大学や都道府県知事指定の専門学校を卒業(修業)または卒業見込み(修業見込み)の人を対象に行われます。試験は毎年2月に行われ、マークシート方式で出題されます。3月末に合格発表があり、合格した人は診療放射線技師免許の申請手続きを、保健所や都道府県衛生主管部局などに書類を提出して行います。

診療放射線技師の仕事内容

診療放射線技師の主な仕事は、医師が病気を診断するために画像情報を提供する検査を行うことです。医師や歯科医師の指示の下で、X線検査やCTなどの放射線を用いる撮影装置を扱うほか、医療の高度化に伴ってMRI、超音波装置などの放射線を用いない機器を操作することも、業務として求められるようになっています。
また、医師の指示の下、放射線を使って、悪性腫瘍などの病気の治療も行います。さらに、放射線診療に携わる人達の放射線被ばく線量の管理や放射線使用施設、装置などの安全管理も大切な仕事です。

診療放射線技師の気になる?年収・給料・収入

医療機関で勤める診療放射線技師の初任給は、学歴に応じて支払われる傾向にあります。また、病院の規模が大きいほど、平均給与が高くなるようです。病院によっては基本給のほかに各種手当が支払われることもあるため、自分が希望する就職先の給与規定を確認しておくと良いでしょう。また、病院によっては、短時間勤務で雇用する場合もあり、その場合、給与は時給で支払われます。

診療放射線技師の就職先・活躍できる場所は?

医療機関に就職する人が大半を占めています。医療機関は、国公立病院や大学病院などの比較的規模が大きい病院や、健診機関、クリニック、保健所などが挙げられます。そのほか、医療機器の研究・開発を行う企業、電力会社、原子力関連企業などに就職する人も増えており、診療放射線技師が活躍する場は広がっていると言えるでしょう。放射線技術科学系の教員や研究者になる人もいます。

【主な就職先】

  • 医療機関
  • 医療機器関連企業
  • 放射線を取り扱う団体や企業

診療放射線技師のやりがいを聞いてみよう

X線、CT、MRIなどさまざまな検査方法を駆使して撮影された患部の画像は、患者の治療方針を決める基本となるため、診療放射線技師は非常に責任の重い仕事です。また、放射線治療という人の生死にかかわる難しい仕事も行います。このような緊張感のある毎日の中で、撮影した画像が病気の早期発見や治療に役立てられたと感じられたとき、この仕事を選んでよかったと感じる人が多いようです。

診療放射線技師の志望動機を教えて!

診療放射線技師という職業はあまり耳慣れないかもしれませんが、病気の早期発見や治療に欠かせない大切な仕事です。家族など身近な人の入院などで、レントゲンやCTなどの検査に触れ、診療放射線技師がかかわっていることを知り、資格を取ることを目指したという声も聞かれます。また、一度資格を取得すれば、全国各地で活躍できるのも魅力です。

※看護学科、言語聴覚士科、臨床工学技士科、介護福祉士学科、社会福祉科(通信)以外は、アイメディカルには設置されておりません。

このページの内容は「スタディサプリ 進路」より引用しています。

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